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特別講演会「市場の“short termism”と企業経営」
2012.08.28
2012.08.28
レブ教授は、近著「Winning Investors Over」で、市場の短期志向に対する経営者の対応のあり方を体系的に解説しています。一般に投資家の短期志向(short termism)は、株価のボラティリティを高め、経営者にも目先の利益追求を促すと言われます。しかしレブ教授は、適切に対応すれば、長期的な視点は損なわれることはない、と反論します。豊富なデータとケーススタディーから、「企業の率直な情報開示が長期予想に基づく企業評価を導くこと」そして「データに基づく業績予想(ガイダンス)が“fair value”をもたらすこと」――などを主張しています。
レブ教授は、企業会計やコーポレートガバナンス、M&Aなどを専門領域に、100本以上の論文を発表しています。とくに「財務諸表に表れない価値」の考察は、米国の学識経験者やIR関係者に影響を与えています。企業コンサルティングや講演活動も活発で、実務にも詳しい学識経験者として活躍しています。1993年5月の日本IR協議会設立記念講演会でも「現代資本市場における最適情報開示戦略」というテーマで講演していただき、好評を得ました。
レブ教授来日の機会をとらえ、今回の講演会では、グローバルな視点で「短期志向」や、それに対する経営やIRのあり方について、みなさまとともに考えてみたいと存じます。
ご多忙とは存じますが、ぜひ多くの方々にご参加いただければ幸いです。
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時間 | テーマと内容 |
16:00-17:00 | 講演:「市場の“short termism”と企業経営・IR」 (Q&A含む) 講師:ニューヨーク大学Stern School of Business教授 Baruch Lev(バルーク・レブ)氏 |
17:00-17:30 | 一橋大学大学院・伊藤邦雄教授とレブ教授との対話形式によるQ&A |
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(東京都千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル16F)
Baruch Lev(バルーク・レブ)氏
ヴィンセントC.ロス会計研究協会理事。ニューヨーク大学教授。1968年シカゴ大学博士号を取得。1997年までシカゴ大学客員教授、カリフォルニア大学教授、テル・アビブ大学学部長等の職を取得。2005年-2009年に海軍大学院の研究教授も兼務(非常勤)。専門分野はコーポレートガバナンス、利益管理、財務会計、財務報告書分析、無形資産/無形資本、資本市場、合併と買収など。二つの名誉博士号を含め受賞多数。5冊の著作に加え、100本以上の論文を発表。
□近著「How to win investors over」(2011年)
豊富なデータと事例を用いて、業績予想(利益ガイダンス)と短期志向(ショート・ターミズム)について考察した一冊。投資家の短期志向が経営者をも短期目標達成に走らせるという「近視眼的」傾向に反論する立場を取り、利益ガイダンスの影響、経営者の行動と資本市場の対応などを体系的に解説している。経営者がいかに投資家の期待に対応し、適正な評価を得るか、といった視点だけでなく、投資家が経営を理解するためにも必要な考え方を示している。
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※対象者:上場企業経営者、IR担当役員、IR責任者、担当者、アナリストなど
○非会員/1名につき5,000円(日本証券アナリスト協会会員の場合 3,000円)
※キャンセルをお受けする日時は開催日の2営業日前(8月24日)の17時までです。それ以降にキャンセルまたは当日ご欠席された場合は、いかなる理由があっても参加費をお返しすることができません。
※キャンセルはお電話のみにて受け付けます。(担当:野池03-5259-2676)
※お申し込み受付後に請求書を発行いたしますので、8月末日までにご入金ください。
メールで配信しております参加申込書にてFAXでのお申込みも可能です。