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IR特別講座
2025.03.14
サステナビリティやガバナンスに関する知見を深める“特別講座”
日本IR協議会は、2023年からIR責任者・担当者が知見を深めるべきテーマを設けた「IR特別講座」を開講しております。今回もサステナビリティへの取り組みに焦点をあて、IR活動を高く評価されている企業の事例や機関投資家の視点なども取り込んだプログラムといたします。加えて、アクティビストと呼ばれる投資家によるコーポレート・ガバナンスに関する問題提起が増えている現状の紹介や、IR対応への提言を含めたプログラムも盛り込みます。
<対象者>IR業務の担当者、IR部門責任者を含め最新情報の習得を希望する方。また、サステナビリティ/ESG部門、株主対応(SR)部門など関連部門の方など。
❖プログラム
10:00-10:05 講座受講に関するご案内
10:05-10:35
❶「“転換期”を迎えたIR」
講師:日本IR協議会 専務理事 佐藤 淑子
相次ぐ政治イベントを背景に、IRも“転換期”を迎えている。適切な情報開示をベースに、機敏に動くIRの重要性が高まっている。企業価値向上と持続的社会形成、経営の規律強化やサステナビリティへの取り組みなど、対話のテーマも広がっている。企業を取り巻く変化を踏まえ、今後のIR活動に関する課題や留意点を含めて解説する。
10:40-11:30
❷「IR活動を通じて、社会との共有価値を創造するビジネスモデルへの理解を促進」
講師:ツムラ 取締役 Co-COO(共同最高執行責任者)杉井 圭 氏
○パーパスを起点とした社会との共有価値創造
○漢方バリューチェーンやビジネスモデルへの理解を促すIR活動
○プレ財務資本と企業価値向上の関連性を可視化する取り組み
○質疑応答
★ポイント
ツムラは天然物由来の医薬品である漢方薬を中心に、心身と社会のwell-beingに貢献することを目指している。漢方バリューチェーンの特徴や独自性の高いビジネスモデルへの理解を促すなど、積極的なIR活動を推進している。加えて、プレ財務(非財務)資本と企業価値との関連性の開示などにも意欲的に取り組んでいる。
*2024年「IR優良企業特別賞」受賞
11:40-12:30
❸「ASV (Ajinomoto Group Creating Shared Value)経営の推進を支えるIR活動の進化」
講師:味の素 理事・IR室長 梶 昌隆 氏
○ASV経営の特徴
○コーポレート・ガバナンスの理解促進に向けたIR情報発信
○企業価値向上に向けたIR活動の進化
○質疑応答
★ポイント
味の素は、長期にわたって経営陣を中心にIR活動の向上に取り組み、企業理念に則ったASV経営の推進を支えている。コーポレート・ガバナンスの向上を推進し、その取り組みや開示に対する評価も高い。資本市場が注目するサステナビリティ経営とIR活動の全体像をご紹介いただく。*2024年「IR優良企業大賞」受賞
12:30-13:30 昼食休憩
13:30-14:20
❹「機関投資家としての企業価値評価」
講師:大和アセットマネジメント 日本株式運用部 兼 責任投資部 チーフ・アナリスト 渡辺 勇仁 氏
○企業価値評価における「ミエナイチカラ」の重視
○日本における企業価値向上の視点
○事例
○IRについての提言
○質疑応答
★ポイント
東京証券取引所が要請する「資本コストや株価を意識する経営の実現に向けた対応」が進展することを踏まえ、国内を代表する機関投資家より企業価値評価において人的資本や知財などの「ミエナイチカラ」に着目する意義につきご紹介いただき、今後の企業価値向上を目指すうえで考慮すべき点を再確認する。
14:30-15:20
➎「アクティビストと対峙するうえでの、IRの深化と進化、取締役会の果たすべき役割」
講師:ジェイ・ユーラス・アイアール ディレクター 原山 真紀 氏
○アクティビストと対峙するうえでのIR/SR活動の在り方
○平時から有事における取締役会の果たすべき役割
○IRとSRのインテグレーション
○質疑応答
★ポイント
コーポレート・ガバナンスに関して様々な観点より問題提起されている一方、「アクティビスト」と呼ばれる投資家の活動が顕在化しており、企業側の対応の良し悪しが問われている。アドバイザリー実績が豊富な立場より、平時から有事までフェーズごとにポイントを提言すると共に、企業の成長に資する攻めのIR実現に向けて、お話しいただく。